御岳山南天の劇的日常

地球での毎日。

クソ不味いビックルを飲んだ話と、宵越しの茶

昔から、整理整頓が苦手で、部屋も鞄も何もかもひっちゃかめっちゃかで生きてきた。そんな僕の身に先日降りかかった災難の話をする。

僕の部屋にはたくさんの飲みかけのペットボトルが置いてある。
f:id:mimimiyamakanten:20210929210133j:plain
僕が言うのもなんだが、大変不潔なので飲みかけの飲み物を放置して再び飲むのは、止そう。
今回お話する“災難”というのも、この“部屋に複数の飲みかけのペットボトルを放置していつのものか分からなくても躊躇わずに飲む”というだらしない習慣が招いた結果なのである。
f:id:mimimiyamakanten:20210929211400j:plain
f:id:mimimiyamakanten:20210929211423j:plain
本当に毒か何かかと思った。
特に腹を下すなどの健康被害はなかった。
やはりビックル。ワルになっても心根は優しい。

因みにみなさんご存知かと思うが、宵越しの茶は飲むな、と言われるように、急須で緑茶を淹れた場合、その日のうちに飲みきり、余ったらさっさと捨てるようにしよう。
緑茶の茶葉には本来殺菌作用の強い【カテキン】が含まれているのだが、これは水溶性なので、淹れる度に流出してしまう。そうなると茶葉本体が腐敗しやすくなり、食中毒の原因となるのだ。
また、カテキンは酸化すると重合し【タンニン】に変わっていく。タンニン自体が毒というわけではないが刺激が強いので、茶葉が腐ってることもあり、腹を壊したりする可能性がある。渋みが増すので味も落ちるし色も赤っぽく変わる。

かつて、忍者は濃く淹れた玉露を放置したものをちょっとずつ飲ませ、毒殺したと言われている。
調べる限り現代で宵越しの茶に当たって死んだものは見当たらない。僕も何度か誤って一昼夜放置した茶葉をそのまま使ってしまったことがあるが、特に何も無かった。
とは言え食あたりの危険性があるものをわざわざ飲むものではない。

話は変わるが、数年前にミイラの展示を見に行ったときに、江戸時代の本草学者のミイラがあったが、彼は「自分はミイラになるから、いつか墓を掘り返して見てみるように」と言い残し、本当にミイラになり、現代まで残っている。
彼は生前に柿の種を大量に食べていたそうだ。柿の種にはタンニンがたくさん含まれているので、それが体の腐敗を防いだと言われているのだ。