御岳山南天の劇的日常

地球での毎日。

生活リズムめちゃくちゃ、漫画の感想

昨日は起きたら14時で驚きました。

今日は9時30分には起きましたが如何せん寝るのが遅かったので眠いです。

生活リズムを直したいのですが、なかなか直らないどころか明け方まで無意味に起きていることが多いです。

ほんの少しですが、絵を進めました。

あと2日で仕上げたいけど、無理かも。

ゆうきまさみの「究極超人あ~る」が大好きで、ほぼ毎日読んでいます。漫画を描く上で自分にとっての教科書のような存在といえるのがゆうきまさみの漫画です。最近はちょっとずつパトレイバーも読んでいますが、絵がうますぎて悔しくて、情緒不安定になるのでなかなか読み進められないです(笑)

勉強のためこういう系統の絵をもっと沢山見たいなと思い、あろひろしの「優&魅衣」、弓月光の「エイリアン1/2」、「どろん」を購入しました。

あろひろしゆうきまさみと同世代、弓月光は少し先輩ですね。

 

 

絵というものはそれぞれ消せない癖や個性があって、雰囲気が似ていても絶対同じにはならないものだと思うのですが、その年代ごとの共通点というか、「みんなこの目の描き方してたよね」「この背景の処理の仕方あったね」というような部分ってありますよね。それがグラデーションみたいにだんだん移り変わって、現代まで来ているんだと思います。

好きな絵を描く人が、どんなものを見てどんなものに影響を受け、その作風になったのか、というのを考えて行くのが楽しいし、勉強になります。

それと同時にみんな絵がうますぎて、ちょっと不安にもなります。

 

以下より読んだ作品の感想です。

 

◆「どろん」

弓月光に関しては、「ぜんぶあげちゃう」のヒロインがとんでもなく好みだったので、こちらを買おうかと思ったのですが、胸部が丸出しの表紙が異様に多く、怖気づいて購入を断念。表紙に忍者がいるという理由だけでまず「どろん」を買いました。

 

結果、あんまり忍者要素は無かったのですが、面白かったです。

忍者の秘薬で性別が変わる、という話ですね。

結構昔の漫画なので、やはり全体的に古いということにはなってしまうんだと思いますが、絵の可愛さ、話の構成、テンポ共によく、自分は特に気にならず楽しめました。

 

同単行本に収録されている「ああ!マンガ」で、編集部が描かれているんだけど、机の上にPCが無く室内で喫煙しているところに「時代」を感じました。

現代でも自然に楽しめる作品であるだけに、こういう「時代」を感じる描写に時折「おおっ」とさせられる。

「スカート野郎」も良かったのですが、あの、一輪車に乗って生活する制度って、何なんですか?自分が知らないだけであの頃のアメリカでは、みんなあんな感じだったの?

収録作品の中で、一番シュールでした。

 

どの作品も読み切りで、そこまで凝った設定とか、深い心情の描写とかは無いのですが、それ故にわかりやすく、気軽に楽しめるのが良かったです。

自分の中では「ああ!マンガ」が一番好きですね。

 

◆「エイリアン1/2」

宇宙人ネタということで、忍者と同じく興味のある話題と判断し選びました。

寄生獣の元ネタと言われているようですね。

 

宇宙人が地球に落ちてきて、主人公の体に居候する、という話なのですが、まず教習所で手こずりまくっているという状況に親近感を覚えました。

(主人公の美晴は7ヶ月掛けての免許取得とのことですが、自分はほぼ一年かけました。途中で嫌すぎて登校もしなかった。)

 

絵の可愛さやコマの使い方やキャラクター性等、全体的にレベルアップしていて、より漫画としての完成度が上がっているのを感じました。どろんの10年後の作品です。

異様にテンポと勢いがあるんだよな。全体的に言えることなんですが「にぎやか」で、ドタバタコメディという言葉がぴったり。

 

ちょっと素直じゃないし無神経なことも言うけど優しくて美晴を大切にしている幸平と、お転婆でガサツなところもあるけどまっすぐでかわいい美晴。最初からお互いもう付き合えよって感じなのに、二人とも喧嘩しちゃう、みたいな、王道パターンですがやっぱりこういうのは可愛い。

キャラクター同士の掛け合いや、脇役まで自然にキャラが立っていて人間味があるところも魅力の一つです。

特に「エイリアン2×2」のカルロ、どーしょもないアホの甘ったれのとんちき男だけど、好きな女のために考えなしにボロボロの吊り橋を走っていくところ、「好き」です。作中で美晴にも言われてたけど、「ちょっと歪んでるけどしっかり愛してる」んだよね。本気で愛してたら、はたから見たらちょっと歪んで見えちゃうことも、ありますよね。何事も。

 

宇宙人のパルがたまたまついてたテレビの漫才で日本語を勉強したがゆえに関西弁になってしまったところが、なんか「宇宙人」らしいズレ方で良かったです。パルがいなくなっちゃう時も、いつか来るんでしょうかね。

幸平と美晴、そしてパル、3人でずっと一緒にいてほしいな、と思わせられる作品でした。

 

どろんのときも思ったのですが、全体通していい意味で「軽い」ところが好きです。深刻さや重たいテーマ、深い意味、みたいなものを楽しむ人たちも多いし、そういうものを夢中で楽しんだり感動することも、自分もありますが、基本的に自分は日常系のコメディみたいな、毎日ずっと見続けられるようなものが好きなんですよね。

上記で寄生獣の名前を出しましたが、当たり前ながら読後感は全然違いますね。寄生獣は昔もらって、面白くて夢中で読んだのですが、あれを毎日毎日見続けるのは、無理です(笑)

 

 

同時収録の「とんだカマップル!」は新聞部が舞台です。

学怖をプレイしているときも思いましたが、新聞部って実際にある学校、あるんですかね。

自分の学校には無かったです。

 

女の子だけでの旅行がいかに危ないかを記事にするために女装した男二人(主人公の頼川、女装癖のある青山)と女の子一人で旅行することになる話です。

一人だけいる女の子、折原さんは頼川のことが好きなんですが、この子がまたかわいい。「目の前にもけっこういい女がいるんだゾ」というセリフと表情、グッとくるものが、ある。

作品内の女の子の可愛さというか、「萌え」に対する拘りというものがどんどん増している気がします。

 

女装癖のある青山は軽薄でひょうきんな感じで、人物としては一番好きなんですが、折原さんのことは応援せざるを得ないですね。表情の一つ一つが可憐です。

 

夏、旅行、部活、と青春を強く感じる作品でした。新聞部魂を、見せつけられる一作。

オチも意外性があり秀逸でした。

 

道中出会った危なそうな人たちもみんないい人なんだよね、どろんも含め、今回読んだ弓月光作品、登場人物みんなに愛着が持てました。

「サインコサイン三角関係」は「カマップル!」に続いて夏の話です。

夏期講習で林間学校へ行き、昔の彼女に偶然会ったがために現在の彼女との関係にヒビが…という流れです。

なんで志乃田先生は片桐と美波の仲を裂こうとするんだ(笑)とんでもない根性のひね方でしたが割りかし好きです。

 

木村くんも、すぐ他の女に転ぶ、手が早い、無理やりなことをしてくるなど、ちょっとしょーもない人物として描かれてましたが、純ちゃんが片桐と話しているのを見て結構なショックを受け、湖面に投石する様を見るに、愛は本物なんでしょうね。湖面に投石するのは、本気で落ち込んでいる人だけです。

完全に一方通行っぽいけど、報われるといいですね。

無理かな。

 

長くなるので他は後日。